ワイモバイルとUQ mobileは、60歳以上の方を対象とする割引サービス「シニア割引」を実施しています。それぞれ「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」「60歳以上通話割」というキャンペーン名です。
シニア割引の特典は、国内通話が定額でかけ放題となるオプションの月額料の割引です。割引により月額2千円台、他の割引を併用すれば最安1,760円~と非常に安価です。ナビダイヤル(0570)、番号案内(104)など、定額通話対象外となる番号もありますが、対象内ならどれだけ通話しても料金はかわりません。
データ通信3GB分も含まれているので、通話だけでなくネットサーフィンやLINE、メールなどは、もちろん使えます。
この記事では、両社のシニア割引の特徴と違いなどを詳しく解説していきます。
- ワイモバイルとUQ mobileには60歳以上が対象のシニア割引がある
- 特典は格安で国内通話かけ放題が使える
- ワイモバイルとUQ mobileのシニア割引比較
ワイモバイル「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」概要
ワイモバイルのシニア割引は、「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」です。
60歳以上の方が、2020年2月18日からの新料金プラン「シンプルS/M/L」を契約し、通話オプション「スーパーだれとでも定額(S)」への申し込むと月額料が割引されます。
- 60歳以上は月額2,948円~で国内通話かけ放題
- SIM単体契約可
- 家族割(2回線目以降)、おうち割(1回線目以降)適用で毎月1,188円割引
シンプルSプランだと月額2,948円、家族割(2回線目以降)適用ならわずか月額1,760円で国内通話かけ放題が使えます。
新料金プランになり、キャンペーン適用条件から機種要件が削除されたことでSIMのみの契約も可能です。SIM単体向けのキャンペーンが使えたり、自由な端末が使えたりと非常に好条件と言えます。
料金内訳
シンプルS | 2,178円 |
スーパーだれとでも定額(S) | 1,870円 |
キャンペーン割引 | -1,100円 |
合計 | 2,948円 |
UQ mobile「60歳以上通話割」概要
UQ mobileのシニア割引は、「60歳以上通話割」です。
60歳以上の方が、2020年2月1日からの新料金プラン「くりこしプラン」を契約し、通話オプション「かけ放題(24時間いつでも)」へ申し込むと月額料が割引されます。
- 60歳以上は月額2,398円~で国内通話かけ放題
- SIM単体契約可
- でんきセット割適用で毎月638~780円割引
くりこしプランSだと月額2,398円、家族割はありませんが一人でも安いのがUQ mobileの特徴です。
「シニア割(60歳以上)」では、適用条件に指定機種の利用がありましたが、2021年3月1日スタートの「60歳以上通話割」は、機種要件がないためSIMのみの契約が可能です。
料金内訳
くりこしプランS | 1,628円 | |
かけ放題(24時間いつでも) | 1,870円 | |
キャンペーン割引 | -1,100円 | |
合計 | 2,398円 |
ワイモバイルとUQ mobileのシニア割引比較
ワイモバイルとUQ mobileのシニア割引は、どちらも60歳以上を対象に国内通話かけ放題を低料金で提供するという点で共通していますが、基本料金プランの内容の違いにより月額料やサービス内容に差があります。
ワイモバイルとUQ mobileのシニア割引比較
ワイモバイル | UQ mobile | |
年齢 | 60歳以上 | |
機種 | 不問(SIM単体契約可能) | |
月額料 割引なし |
2,948円 | 2,398円 |
月額料 割引あり |
1,760円 | 1,760円 |
余ったデータ繰越 | あり | あり |
シニア向けスマホ | かんたんスマホ2 10,080円 |
BASIO4 14,400円~ |
iPhone SE 64GB | 36,000円 | 35,640円~ |
ポイント1:割引なしでも安いUQ mobile
UQ mobileは、ワイモバイルに比べて基本プランの月額料が安いこともあり、完全かけ放題が毎月2,398円と安いです。
1人で利用するなら、UQ mobile一択です。
ポイント2:割引は、家族割、ネット回線、電気から選択
UQ mobile、ワイモバイル共に、割引サービスを実施しています。
UQ mobileは、「UQでんき」「auでんき」とセットで月額料が割引となる「でんきセット割」があります。割引対象は、1回線目からです。
UQ mobile、1人でも月額990円!スマホも電気も安くなる「でんきセット割」はお薦めです!
ワイモバイルは、2回線以上の契約で月額料が割引となる「家族割」、自宅のインターネット回線とセットで割引となる「おうち割」があります。割引対象は、家族割が2回線目以降、おうち割が1回線目からです。
UQ mobileの方が割引条件としては使いやすいと感じますが、どちらも自宅の環境により割引が使えたり使えなかったりということがあるため、使いやすい方を選択すればいいと思います。
ポイント3:スマホ価格もチェック
シニア割引は、機種の指定がないので好きな機種が使えますが、回線と一緒にスマホも購入したいということもあると思います。お薦めは、シニア向けスマホです。
シニア向けスマホは、電話・メールなどの専用ボタンが用意されていたり、大きめの文字表示やわかりやすい文字入力画面などシニア向けにカスタマイズされているスマホです。
ワイモバイルから「かんたんスマホ2(10,080円)」、UQ mobileから「BASIO4(14,400円~)」が販売されています。2社が販売している製品の中でも低価格なので購入しやすいです。製品名は違いますが、性能はほぼ同じです。
結論:1人ならUQ mobile、割引ありなら使いやすい方を選択
1人で使うなら、月額料の安いUQ mobileです。データ繰り越しがあるので使い勝手もいいです。
家族(2回線以上)で使うならワイモバイルが使いやすいです。割引が2回線目以降となりますが、「でんきセット割」「おうち割」は別途契約が必要なのに対し、家族割は余計な手続きが必要ありません。
自宅の電気の切り替えが可能ならUQ mobileの「でんきセット割」、インターネット回線を引いているなら「おうち割」を検討してみるのもいいと思います。
ワイモバイル、UQ mobileのシニア割引を選ぶメリット
最後に、日本通信とHISモバイルの格安かけ放題プランについても紹介しておきます。
日本通信は「合理的かけほプラン」、HISモバイルは「格安かけ放題プラン
」というプラン名で格安かけ放題を提供しています。プラン内容は同じで、概要は次の通りです。
- データ通信3GB+国内通話かけ放題で月額2,728円
- データ通信3GB以降は、275円/1GBの従量制(最大30GB)
- データ通信に容量の上限を設定できるので使い過ぎの心配がない
- SIM単体契約可
- 通話アプリ不要
- ドコモ回線
データ通信3GB以降の単価が少し高いのでデータ通信が多い方には向きませんが、通話の多い方なら選んで損はないプランです。ドコモ回線が使えるのも強みです。執筆時点でのデータ通信品質も悪くありません。
もちろん、60歳以上の方にもお薦めできるプランですが、ワイモバイルやUQ mobileのシニア割引を選ぶメリットもあるのでまとめておきます。
- 料金が安いorほぼ同じ
- 対面サポートが受けられる
- 割引サービスがある
- データ繰り越しがある
料金は、1人ならUQ mobile、割引が使えるならどちらも大幅に安く済みます。また、ワイモバイルはワイモバイルショップやソフトバンクショップ、UQ mobileは全国のUQスポット(auショップでも取り扱い予定)での対面サポートが受けられます。スマホに不慣れな方にも安心です。
一方、ドコモ回線でないというのが、ワイモバイルとUQ mobileを使うデメリットと言えるかもしれません。
60歳以上の方、家族に60歳以上の方がいる方なら、ワイモバイルとUQ mobileのシニア割引を積極的に活用してみてください。